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プログラミング教育が必修化!プログラミング教育の目的や現状を解説!

プログラミング教育

学校教育でプログラミング教育必修化したってご存知でしょうか?

必修化の対象は小学校・中学校・高等学校全部です。

本記事では、学校教育において「プログラミング教育が必修化した理由」、「現時点でのプログラミング教育とは?」、「プログラミング教育の目的」などを解説していきます。

この記事で分かること!
  • プログラミング教育が必修化した背景
  • プログラミング教育必修化の目的
  • 必修化によるプログラミング教育の現状

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プログラミング教育が必修化!その背景は?

プログラミング教育必修化の流れ

2017年に学習指導要領が改訂されました。

それによって、プログラミング教育が小学校・中学校・高等学校で必修化しました。

正確に言うと、中学校では2012年時点ですでにプログラミング教育の必修化が実施されており、今回はプログラミング教育の内容が拡充されました。

また、今までも高校でも一部の学校ではプログラミング教育を実施していましたが、今回の学習指導要領改訂によって、全生徒がプログラミングを学ぶこととなりました。

プログラミング教育必修化の背景は「STEAM教育導入」

Society5.0に向けた人材育成

出典:内閣府ホームページ

文部科学省が「Society 5.0に向けた人材育成 ~社会が変わる、学びが 変わる~」という人材育成方針を発表し、STEAM教育を各教育課程に組み込みました。

そのSTEAM教育導入の一環で、プログラミング教育が必修となりました。

STEAM教育の「STEAM」とは、下記の5つの頭文字を組み合わせた造語です。

管理人
管理人

ちなみにSTEAMの読み方は、

そのまま「スティーム」です。

「STEAM」とは造語
  • Science ・・・科学
  • Technology ・・・技術
  • Engineering ・・・工学
  • Art ・・・芸術
  • Mathematics ・・・数学

これから未来の社会において、固定概念を持たずに、世の中を変革していく人材を育成していくことを目標としています。

この教育によって「AIが発展した社会や超情報化社会でも活躍できる人材育成」を目指しています。

具体的にはSTEAM教育を実践することで、創造力や論理的思考力、問題解決能力が身につけられます。

管理人
管理人

10年後には今ある職業の半分はAIに

取って代わっている可能性もある

と言われています。

そんな中、これから時代を生きる子どもたちには新しい技術を生み出す創造力や様々な情報を活用しながら課題の発見・解決をしていく論理的思考力・問題解決能力が必要なのです。

プログラミング教育必修の目的は?

プログラミング教育必修の目的は?

文部科学省はプログラミング教育の狙いをこのように言っています。

非常に大まかに言えば、①「プログラミング的思考」を育むこと、②プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータ等の情報技術によって支えられていることなどに気付くことがで
きるようにするとともに、コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解決したり、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと、③各教科等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等での学びをより確実なものとすることの三つつと言うことができます。

出典:文部科学省

もっと簡単いうと、プログラミング教育必修化の目的は、「プログラミング的思考力」と「情報技術を活用できる力」を育むことです。

さきほど紹介したSTEAM教育の「論理的思考力、問題解決能力」に当たります。

あくまで、プログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得するのが目的ではないということです。

管理人
管理人

プログラミング教育は、

プログラマー育成教育ではない!

小学校・中学校・高校でのプログラミング教育とは?

小学校のプログラミング教育

小学校・中学校・高校でのプログラミング教育とは?

新しい学習指導要領内でプログラミング教育に関する部分を簡単に言うと「授業でパソコンやタブレットを使用した学習を取り入れてください。」と記載されています。

管理人
管理人

つまり、「プログラミング」という科目は存在しません。

プログラミング必修化という言葉を誤解されていた方は安心してください。

ただ、先ほど言った学習指導要領の内容通り、パソコンやタブレットを使った授業は増えました。

また、プログラミング教育に率先的な学校では、Scratchなどビジュアルプログラミング言語と呼ばれるものを使って、ゲームを作ったり、ロボットを動かしたりする授業を展開しています。

ですが、こうした授業に向けて、いきなりプログラミングスクールに通わなきゃって思う必要はないです。

管理人
管理人

家庭でパソコンを使える環境はあった方が良いと思います。

小学校のプログラミング教育についてもっと詳しく知りたい方は下記ページもあわせて読んでみてください。

中学校のプログラミング教育

中学校のプログラミング教育

中学校に関しては、あまり変わりありません。というのも実は2012年度の段階で、すでにプログラミング教育が必修となっています。

下記、2012年時点での学習指導要領内に記載されているプログラミング教育部分です。

プログラムによる計測・制御について,次の事項を指導する。

ア コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組みを知ること。

イ 情報処理の手順を考え,簡単なプログラムが作成できること。

出典:文部科学省

扱われている教科は「技術・家庭科」の技術の分野です。

ただ、今までは学校のパソコンやタブレット等の施設の普及が遅れていたり、担当教員のプログラミング教育の理解度不足であったりとで、学校によってはプログラミング教育がほぼ実施されていないというのが現実でした。

しかし、今回の学習指導要領の改訂は、小学校でもプログラミング教育が組み込まれたことから、政府のやる気を感じます。

また、中学校でのプログラミング教育の時間も以前より増えています

こうしたことから、2020年まではプログラミング教育がほぼ実施されていなかった学校でも、対応せざると得なくなっています。

文部科学省も教員のプログラミングの知識を補うための講習なども実施しており、プログラミング教育は確実に浸透していく流れができています。

実際、一部の私立中学校では、受験の科目だったり、受験の一部内容だったりにプログラミングを取り入れている学校もあります。

高校のプログラミング教育

高校のプログラミング教育

高校では、2022年度よりプログラミング教育が必修科目となりました

必修科目「情報Ⅰ」ができ、その中で実際にプログラミング言語を使った授業を行います。

高校では今までも「情報」科目がありましたが、「社会と情報」・「情報の科学」の2科目のうちどちらか1科目を選択する形でした。

選択といっても生徒が選択するわけではなく、学校側で選択する形で、プログラミング教育が含まれる「情報の科学」ではなく、8割以上の学校がプログラミング教育を含まない「社会と情報」を選択していました。

管理人
管理人

ですので、今までは8割以上の生徒がプログラミングを

学ばないで卒業してきたことになります。

改定後の「情報Ⅰ」では、すべての生徒がプログラミングやネットワーク、データベースの基礎について学習していくことになります。

2025年度には大学入学共通テスト(過去のセンター試験に代わる試験)にも「情報」科目が追加される予定です。

すでに文部科学省が大学入学共通テストの「情報」科目のサンプル問題を作成しています。

管理人
管理人

サンプル問題を見た感じでは、高校の授業を理解していれば問題なく解けます。

ただ、高校時点でプログラミングに苦手意識があると授業にもついていけなく、大学入学共通テストの「情報」にかなり苦労するかもしれません。

ですので、小学校・中学校のうちからプログラミングに積極的に触れることで、苦手意識を無くしておくほうが良いでしょう。

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