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大学受験にプログラミング?!高等学校プログラミング教育徹底解説

プログラミング教育

まず、一番大切なことから言います。2022年度から高等学校でプログラミング教育が必修化しました

  • 2022年度からプログラミング必修化で何が変わったのか?
  • 大学受験に何か影響はあるの?
  • 高校生で取得できる資格は?大学受験に有利?

こういった疑問を解決していくため、高等学校プログラミング教育について、徹底解説しますので、是非最後までお読みください。

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2022年度からプログラミング必修化で何が変わったのか?

まず、高等学校の学習指導要領の改訂によって2022年度より、全部の学校でプログラミング教育が必修となりました。

今までは「社会と情報」・「情報の科学」の2科目のうちどちらか1科目を選択する形でした。

選択といっても学校のカリキュラムで決まっている場合がほとんどでした。

プログラミング教育が含まれる科目は「情報の科学」ですが、8割以上の学校がプログラミング教育を含まれない「社会と情報」を選択していたので、今まで8割以上の生徒がプログラミングを学ばないで卒業してきたことになります。

2022年度から、「社会と情報」・「情報の科学」の2科目は無くなり、新科目「情報Ⅰ」となりました。

「情報Ⅰ」では、すべての生徒がプログラミングやネットワーク、データベースの基礎について学習していくことになります。

「情報Ⅰ」は全生徒履修の必修科目です。

また、「情報Ⅱ」という選択科目も追加されています。情報Ⅱは情報Ⅰをベースに、より情報活用能力を高める授業となっています。

出典:文部科学省 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 情報編

プログラミングの授業についていけるか?

高等学校の「情報Ⅰ」は非常に幅広い範囲をカバーする授業になっています。

その中でプログラミングの授業はおそらく全70時数のうち7~8時数分(※学校によります)となるでしょう。

その10%程度のために、塾やプログラミング教室に必ず通う必要はありません

プログラマーを目指している場合や興味があるという場合は別ですが、目指していないのであれば、後ほど紹介する資格を取得するほうがよっぽど役に立ちますし、プログラミング的思考力を鍛えられるはずです。

選択科目「情報Ⅱ」はとるべきか?

どちらかと言えば選択したほうが良いでしょう。

大学の専攻、会社の業種に関わらず、「古典」とか「倫理」とかより、役に立つ知識が増えます。

ただ、内申点にも影響するので、苦手な人は避けたほうが良いでしょう。

選択科目なので当然、大学入学共通テストの科目にはならないので、取らなくても問題は無いです。

大学受験への影響は?

大学受験への影響は2つあります。

大学入学共通テストに「情報」科目が追加

2025年度から「情報」科目が追加される予定です。当初2024年度からという予定でしたが、延期して2025年度とされています。2度目の延期はないと思っています。2022年度に「情報Ⅰ」が高等学校の必修科目となっているので、その3年後というのは妥当ではないでしょうか。これによって、大学入学共通テストは5教科7科目から6教科8科目になります。

独立行政法人の大学入試センターが大学入学共通テストの「情報」科目のサンプル問題を作成しています。参考にご覧ください。

大学入学共通テストの「情報」科目のサンプル問題

出典:文部科学省

必修科目なので内申点に影響

「情報Ⅰ」が必修科目となったので、当然内申点に影響します。授業内でのグループワークも多くあり、積極的に授業に取り組んでいれば、悪い点はつかないでしょう。

筆記試験もありますが、ほとんど知識問題となるはずです。授業とテスト前の勉強を怠らずにやれば、問題ないです。

ただ受験に向けて、学校での授業に不十分さを感じれば「情報Ⅰ」やプログラミングを学ぶことのできる塾・予備校などに頼ったほうが良いです。なぜかというと、情報科目の教員は、本当の情報免許を持った教員では無い場合があるからです。

「免許持ってない人が教えてはダメでしょ!」

その通りです。免許は持っているのです。ただ、数学や理科などの教員免許を持っていれば何日か講習を受ければもらえる「臨時免許」の場合が多くあります。

情報科目は比較的新しい科目であり、週2コマ程度と少なかったりという理由で、専任教員が少ないのです。ですから、学校による教育格差があると言えます。受験について考えれば、学校の授業内容を過信しないほうが良いです。

高校生におススメの情報系資格3選

【大学受験に有利なケースもあり&実務向け資格】ITパスポート

  1. おススメ度:★★★★★
  2. 難易度  :★★☆☆☆

ITパスポートは、社会人やこれから社会人となる人が備えておくべきITに関する知識が問われる国家資格で、合格するとITに関する幅広い知識が身に付くだけでなく、就職活動や大学入試で評価されるというメリットもあります。合格率は平成30年で51.7%なので、基本情報技術者試験よりも易しいと言えます。2017年には2名の小学生(9歳)が合格しています。

  • 名  称: ITパスポート
  • 受験資格: なし(想定対象者は社会人、理系の学生、文系の学生)
  • 受験会場: 全国の指定会場
  • 日  程: 会場ごとに設定
  • 公式HP: https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ip.html

【大学受験に有利なケースもあり&実務向け資格】基本情報技術者試験

  1. おススメ度:★★★★☆
  2. 難易度  :★★★★☆

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門資格とされています。2019年5月の試験では、史上最年少の9歳の合格者が生まれ、話題になりましたが、合格率22%ほどの実務者向け難関資格です。

ITの知能・技能に関する評価指標ということで、ITエンジニアとしての技術の土台となる知識を幅広く身に付けることができます。また、現段階ではIT系の会社に新卒で入社を希望する場合には一定の評価が得られる資格です。

  • 名  称: 基本情報技術者試験
  • 受験資格: なし(想定対象者は社会人、理系の学生、文系の学生)
  • 受験会場: 全国の指定会場
  • 日  程: 会場ごとに設定
  • 公式HP: https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

【大学受験に有利なケースもあり!】情報検定(J検)

  1. おススメ度:★★☆☆☆
  2. 難易度  :★☆☆☆☆

情報検定(J検)は、文部科学省が後援し一般財団法人職業教育・キャリア教育財団検定試験センターが実施している検定試験です。情報検定の中には3種類の試験がありますが、そのうち「情報システム試験」がプログラミングに関する検定試験です。

受験者層は、高校生や大学生、専門学校生が中心ですが、年齢制限などはないので知識さえ身に付ければ小学生や中学生も受験できます。

 J検に合格すると、100以上の大学で入学試験の際に優遇されます。

  • 名  称: 情報検定(J検)
  • 受験資格: なし(受験者層の中心は高校生、大学生、社会人など)
  • 受験会場: 全国の指定会場
  • 日  程: (団体受験)全国一斉/(個人受験)公開会場にて指定日に実施
  • 公式HP: https://jken.sgec.or.jp/index.html
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