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発達障害とは?プログラミング教育が療育に?

プログラミング教育

昨今、よく耳にするようになった発達障害。日本で子どもの人口が減少する中、「発達障害」と呼ばれる子どもは増え続けています。2006年に発達障害の児童数は7000人余りだったが、2019年には7万人を超えたと文部科学省の調査結果があります。今や10人に1人の子どもが発達障害とも言われています。そうした中、下のような話を聞いたことありませんか?

  • 発達障害の子どもにはプログラミング教育が向いている
  • プログラミング教育を受けさせて発達障害が改善された

こういった話を聞いて、「プログラミング教室に通わせよう」とか「プログラミング教材を買ってみよう」などと考えた、検討している方もいるかと思います。また、ネット上でもこういった「発達障害のある子どもには早くからプログラミング教育を受けさせよう」という情報が多くみられます。

でも、ちょっと待ってください!なぜなら、これらに関しては『半分正しいけど、半分間違い』だからです。実際に発達障害の改善が見られた子どもがいるし、プログラミング教育が向いている子どももいると思います。でも、そうじゃない場合もあるので、こうした情報を全部鵜吞みにしないでください!言葉は悪いですが、騙されますよ!

まず、社会的に広まっている発達障害に対して誤解がいくつかあるので、それを解決していきましょう。それから、プログラミング教育が療育として有効なのか?発達障害の子どもにはプログラミング教育が向いているのかを解説していきます!ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

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発達障害とは?

まず発達障害は脳機能障害です。脳機能の一部が低下または障害されていることで引き起こされています。要因は「遺伝」と「環境」の2つです。障害は大きく3つに区別できます。それぞれの障害を詳しく知りたい方は、政府広報オンラインに記述があるので、参考にしてください。

本記事では、それぞれの障害について詳しく説明しない代わりに、発達障害に関する誤解を3つ解説します。この誤解は社会的に蔓延していて、社会問題といってもいいでしょう。まずは、この誤解を解いて、発達障害を正しく理解しましょう

発達障害の誤解① 発達障害はこころの病気

冒頭に言いましたが、発達障害は脳機能障害です。こころの病気ではありません!発達障害の二次障害として「うつ病」や「不安障害」などが発生する場合はありますが、あくまで発達障害は脳機能障害です。脳機能障害というのは簡単に言うと、脳には様々な機能を持った部分がありますが、それらの脳機能に凸凹がある(脳が歪んでいる)といった感じです。

発達障害の子ども向けの塾や教材をみてみると、○○大学の心理学教授監修とか精神科医監修とか書いてあるものが溢れています。先ほどの「発達障害≠こころの病気」というのを踏まえて、考えるとなんで心理学?精神科医?となりませんか?彼らは脳の専門家ではありません

発達障害の誤解② 発達障害の要因は遺伝

発達障害は「生まれつきだから遺伝しだい」とよく誤解されていますが、環境によっても引き起こされることがあります。要因は「遺伝」と「環境」の2つです。

「環境」とは家庭内環境や学校環境、教育環境などがあります。具体的には「家庭内の不和」や「学校でのいじめ」、「6歳未満でデジタル機器を用いた教育のやりすぎ」などです。ですので、もし発達障害の遺伝を生まれ持っていても、環境次第では引き起こされない場合もあります。

発達障害の誤解③ 発達障害は生まれつきだから改善されない

3つ目の誤解は、「発達障害は生まれつきだから改善されない」という科学的根拠がない常識です。脳科学の分野の専門家によれば、「発達障害は改善できる。また予防できる。」というのが正しい常識です。

発達障害は脳の機能障害なので、障害を受けている機能を高めることによって改善されます。基本的に、発達障害では「ワーキングメモリ」と呼ばれる機能が低下しています。

ワーキングメモリとは簡単に言うと入ってきた情報を頭の中で保持して、どの情報を覚えておけばいいのか、どの情報は削除していいのかを整理する能力の事です。このワーキングメモリを向上させることが発達障害の改善の根幹となります。しかし、やみくもにワーキングメモリを鍛える訓練を行えば良いということではなく、症状にあった適切なワーキングメモリ訓練を実施しなればなりません。下手に行うと逆効果となってしまいますので、脳内科医・小児科医に相談しましょう。

今まで話したように、ネットやブログの間違った知識に踊らされるかもしれません!まずは『ホンマでっか!?TV』でおなじみの澤口教授の「発達障害の改善と予防」という書籍がおススメです。また、今の時代は発達障害・発達障害支援専門のオンラインスクールなどもあるので、そういったものを活用して正しい知識を持って発達障害を理解しましょう!

プログラミング教育は療育になるのか?

結論からお話しすると、「年齢による」が答えです!

6歳以下は逆効果です。発達障害を逆に悪化させてしまう恐れがあります。これは、脳科学の研究で明らかになっていて、5歳、6歳ごろまでにデジタル機器(パソコン・タブレット端末・ゲーム)をよくする子どもほど知能やHQがより低いことが実証されています。このデジタル機器に関して、知育系のゲームも含みます。良かれと思って、小さいころからデジタル機器を用いた教育を始めてしまうと逆効果で、かえって発達障害の引き金にもなりかねません!

7歳以上においてプログラミング教育は療育として有効です。実際に特別支援学級で、プログラミング教育を実践し効果が得られたと論文が発表されています。

また、放課後等デイサービスの現場でもプログラミング教育が取り入れられるケースが増えています。プログラミング教育を取り入れることで、ものの順番を覚え頭を整理することができます。さらにコミュニケーションに必要な理解や伝えるための考え方、頭が整理がつき自己感情抑制能力アップにも繋がります。

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発達障害のある人はプログラマーに向いている?

発達障害の子にはプログラミングが合うと言われますが、結局興味があるか無いかによります。興味がなければ続きませんし。ただ有名な話として、「シリコンバレー症候群」の話があります。

シリコンバレーは、カリフォルニア州北部に位置するサンフランシスコのベイエリア地域南部を指す言葉で、世界でも巨大なハイテク、イノベーション、ソーシャルメディア企業が集まる地域として知られています。

このシリコンバレーで働くプログラマーのうち少なくとも一割、グレーゾーンの人も含めると約半数以上が発達障害または発達障害の傾向があると言われています。そのシリコンバレーにおいて、ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)のある人を、しばしば「シリコンバレー症候群」と呼ぶ事もあります。ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)のある人たちがシリコンバレーを支えているのです。

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