最近、子供の習い事として注目を集めているプログラミング教室があります。
実際、「子どもにさせたい習い事は?」というアンケートで2位にプログラミング教室がランクインしています。
出典:マイナビニュース
でも、せっかく通うなら、授業を受けるだけではなく、「資格を取って受験や就職に活かしてほしい」と考える方もいらっしゃると思います。
プログラミング系の資格について
どのような資格があるのか?
資格を取得すればどのようなメリットがあるのか?
といったことが気になるところですよね。
今回は、資格取得の難易度別に、小学生・中学生・高校生が取得できるプログラミング資格をご紹介します。
また資格を取得するメリットも解説していきますので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
プログラミング・情報系の資格取得は意味がある?メリットは?
まず資格や検定取得の意義は何なのでしょうか。
小中学生には早すぎるのでは?
と考える方もいらっしゃると思います。
でも、小中学生でも英検や数検、漢検といった検定試験を受けていますよね?
情報系の資格やプログラミング検定の取得する意義は、それとあまり変わりません。
では、情報系資格やプログラミング検定取得のメリットは、具体的にどのようなものがあるのか、ここでは4つのメリットを解説します。
学習モチベーション維持、自己肯定感UP
資格や検定の取得することで目標の達成感を得られ、その後の学習モチベーション維持できます。
さらに成功体験によって自信がつき、自己肯定感UPという点もあります。
また、もし合格できなくても、「目標に向かって努力した」という経験は無駄にはなりませんし、現時点のスキル・知識の立ち位置を確認できるという点もメリットです。
入学試験や就職活動に有利
英検・漢検・数検といった各種検定を取得していれば、大学受験などで加点や試験免除などの優遇措置を受けられるケースがあります。
今現在、一部私立学校の受験において「プログラミング能力検定」や「ジュニア・プログラミング検定」を取得していると優遇されるというケースが出てきています。
今後プログラミングの検定取得についても英検や数検と同様に、多くの学校で歓迎されるかもしれません。
「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」は、現時点でも就職活動や大学入試で評価される資格です。
プログラミング的思考力が身につく
プログラミングのスキルが身につく以外にも「プログラミング的思考力」が身についていきます。
ちなみに文部科学省は「プログラミング的思考力」をこのように定義しています。
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力出典:文部科学省
わかりやすく言うと、
「問題を解決するため、最適な方法を模索する力」
ってことです!
プログラミング的思考力は考え方の土台といえる能力です。
プログラミング的思考が土台となっていれば、他の教科の学習効率が上がったりするメリットがあります。
プログラミングのスキル・知識を証明できる
小中高でプログラミングが必修化となった今、「プログラミングができる」という言葉だけでは、実力の明確な証明にはなりません。
検定や資格でプログラミングスキルがあることを客観的に示すことができれば、プログラマー職ではなくてもITに強い印象を持たれ就職や転職でも有利に働くでしょう。
また、IT系企業の就職だけでなく、フリーランスでも高位の検定や資格があれば仕事を得られやすくなります。
こうした理由から、社会人になってもプログラミングのスキルは大いに役立つといえるのです。
ジュニア・プログラミング検定
ジュニア・プログラミング検定は、ビジュアルプログラミング言語のScratch(スクラッチ)を使って、問題文で与えられた条件を満たしたプログラミングを行うという出題形式です。
試験問題は、テーマに合ったゲームを作るというものになるので、プログラミングを学習されている子どもにとっては、日ごろの学習の延長としてスキルを確かなものにすることができます。
Entry(4級)~Gold(1級)まで4つのレベルが設けられており、公式テキストも販売されています。
プログラミング能力検定
プログラミング能力検定は、プログラミングの基礎となる知識を測るための試験です。
ビジュアルプログラミング言語のScratch(スクラッチ)の試験とテキスト言語(JavaScript/Python)の2種類あり、ビジュアルプログラミング言語の試験はレベル1~4、テキスト言語の試験はレベル1~6のレベルが設けられています。
また2022年度より高校にて必修化される「情報Ⅰ」のプログラミングに関する領域に対応し、2024年度以降の大学入学共通テストから必修となる情報科目としてのプログラミングへの対策試験となることを目指しており、2020年12月から開催されています。
ということで、大学受験に向けて資格取得を並行して目指すのも効率的かと思います。
日商プログラミング検定
日商プログラミング検定は、IT人材育成のためのプログラミングのスキル・知識の体系的な学習のために創設された検定です。
ENTRY、BASIC、STANDARD、EXPERTの4つのレベルが設定されていて、初級者から社会人、主婦の方まで幅広い層の方を受験対象としています。
特に「ENTRY」は、Scratch(スクラッチ)を使ったプログラミング的思考ができるか否かを問う問題が出題されるので、小学生や中学生が取り組みやすい検定試験です。
「BASIC」はプログラミングに関するITの基本知識、簡単なアルゴリズムについて問う問題となっており、この後紹介する「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」の内容と重複しています。
日商プログラミング検定の「BASIC」より、「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」の取得を目指した方が良いです。
日商の検定は民間検定ですが、「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」は国家資格!
「STANDARD」はC言語・Java・VBA・Pythonのうち、1つ言語を選んで受験できます。
高校・大学・専門学校等でのプログラミング学習の習得度を問う出題となっており、高校生に是非挑戦してもらいたい資格です。
ITパスポート
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催するITパスポート試験は、社会人やこれから社会人となる人が備えておくべきITに関する知識が問われる国家資格です。
合格するとITに関する幅広い知識が身に付くだけでなく、就職活動や大学入試で評価されるというメリットもあります。
また、2024年度以降の大学入学共通テストから必修となる「情報」科目としての対策試験となります。
はっきり言ってITパスポートを取得できるほどの知識があれば、大学入学共通テストは余裕です!
合格率は平成30年で51.7%なので、同独立行政法人が主催する基本情報技術者試験よりは格段に簡単です。
2017年には2名の小学生(9歳)が合格していますが、受験者のほとんどは大学生か社会人ですので、高校生以上向けの資格と言えます。
学業で時間が無い場合でも、スマホからオンライン学習でき、資格取得を目指せる「オンスク.JP」というサービスがあります。
資格取得を目指す中学生や高校生におすすめのサービスです。
月額1000円程度と塾に通うより断然お得です!
すきま時間で資格取得を目指しながら、大学受験に備えてはどうでしょうか。
基本情報技術者試験
ITパスポートと同じ独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する試験です。
基本情報技術者試験は、難易度が高く、ITエンジニアの登竜門の国家資格とされています。
2019年5月の試験では、史上最年少の9歳の合格者が生まれていますが、高校生以上向けの資格と言えます。
実際に受験者のほとんどは大学生か社会人で、合格率22%ほどの実務者向け難関資格です。
ITの知能・技能に関する問題が広く出題され、資格取得に向けて学習することでITエンジニアとしての技術の土台となる知識を幅広く身に付けることができます。
また、一般に理系と呼ばれる職種に新卒で入社を希望する場合には一定の評価が得られる資格となっています。
学業で時間が無い場合でも、スマホからオンライン学習で資格取得を目指せる「BizLearn」というサービスがあります。
オンラインでもチューターサポート付きコースもあるから、安心して学習ができます!
また、オンラインでもオンデマンド形式なので、自分の好きな時間に学習ができます。